北陸銀行

資産運用

2021年00月00日

初心者におすすめの資産運用は?北陸3県の投資事情をアンケート調査

資産運用を始めてみたいけれど、始め方、運用の方法がわからない、リスクが不安だといった理由でためらっている人はいませんか?
この記事では、資産運用を始めた人が何をきっかけに、どのように資産運用を始めたかなどについて実施したアンケートを分析してみました。これから資産運用を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

資産運用の種類

資産運用とは、自らのお金を預貯金や投資によって増やそうとする取り組みのことです。資産運用をするための投資方法にはいくつかの種類があり、種類によってリスクとリターンが異なります。

投資におけるリスクとリターンについて、「リスク」とはリターンの振れ幅のことで、「リターン」とは投資を行うことで得られる成果(収益または損失)のことを言います。リスクが大きければ大きいほど投資したお金に対して高い収益を見込むことができますが、反対に大きな元本割れをしてしまう可能性がある、ということです。

金融商品ごとのリスクとリターンを簡単にまとめると、以下の図のようになります。

上記の図以外にも多くの金融商品があるので、以下では代表的な商品について概要をリスクが低い順にまとめました。

  • 円預金(貯金)
    銀行や郵便局などにお金を預け、利息収入を得ることで資産を増やす運用方法です。
  • 外貨預金
    外国の通貨で預金をする金融商品です。
    円預金より高い金利が期待できますが、為替変動による元本割れリスクがあります。
  • 保険(平準払終身保険)
    積立型の保険を利用した資産運用方法です。所定の期間経過後であれば、解約時に、支払った保険料よりも大きな金額を受け取ることができる場合もあります。また、積立期間中に万が一のことがあれば、生命保険としての役割も果たします。
  • 個人年金保険
    保険料を毎月積み立てて運用した金額を、将来は取り崩しながら年金形式で受け取ることができる商品です。
  • 債券
    国や自治体、企業などが投資家から資金を借りたときに発行する借用証書のことです。
    債券を購入すると、国や自治体、企業などにお金を貸したことになり、満期をむかえると金利が上乗せされて返還されます。
  • 投資信託
    投資家が投資額を預け、その資金をもとにプロが運用を行います。
    投資信託ごとに定められた方針に基づいた運用を行い、出た収益を投資家に分配します。投資信託も購入時よりも値上がりをした場合は売却(解約)をすれば売買差益を得ることができます。
  • 株式
    企業が資金調達をするために発行するもので、投資家は株式を購入することでその企業に出資をすることができます。
    企業は出資された資金を元に事業活動を行い、収益が出れば配当金と言う形で投資家に還元します。
    また、業績が向上し、株価が購入時よりも値上がりした場合は、株を売却して投資家が売買差益を得ることもできます。
  • REIT
    投資信託の不動産版です。一般の投資信託の投資先は、国内外の株式や債券になりますが、REITはさまざまな不動産に投資をした結果得た家賃収入や売買差益を投資家に還元します。
  • 不動産投資
    不動産を購入し、貸し出しをすることで家賃収入を得る投資方法です。購入時よりも、高値で売却をすることで譲渡益を得ることもできます。

どのような商品を選ぶかは、何のために運用をするのか、運用できる金額はいくらか、運用期間はどれくらいあるかによっても変わります。目標額に対して準備期間や運用資金が少なければ、大きなリターンを得る商品を選ぶ必要があり、リスクの高い商品を選択する必要があります。

逆に、目標額に対して十分な準備期間や運用資金があれば、必要以上にリスクの高い運用をする必要はありません。

資産運用は、まず運用の目的を決め、どれくらいのリターンが必要かを総合的に判断した上で、どれくらいまでのリスクなら許容できるかを決めていきます。

みんなは何から始めてる?資産運用アンケート

それでは、すでに資産運用を始めている人は何をきっかけに、どのような金融商品から始めたのでしょうか。

北陸銀行では、富山県・石川県・福井県にお住いの20歳以上の方52名を対象に、2021年7月にインターネット上で資産運用に関するアンケートを実施しました。アンケート結果を元に、みなさんの投資事情を見ていきましょう。

資産運用をする目的の多くは老後への備え

現在、貯蓄以外の資産運用を行っている人にその目的を聞くと、61.5%が「老後への備え」と回答しています。

次に、「資産運用や投資に関心がある」25.0%、「教育資金」9.6%、「短期的な利益を得るため」9.6%、「欲しいものがある」7.7%と続きます。

資産運用は老後に向けて長期的な取り組みを想定して始める人が多いようです。

初めての資産運用はポピュラーな投資から

では、そんな中、初めて行った資産運用は何か、というアンケートに対しては、最も多かったのが「株」で40.4%、次いで「投資信託」30.8%、「保険」11.5%と続きます。

テレビ、雑誌などで取り上げられる機会も多い、ポピュラーな資産運用が好まれている傾向です。

金融機関を選ぶ基準は手数料と信頼性

資産運用を始める際に金融機関を選ぶ基準は何か、という質問に対しては、「手数料が安い」が59.6%、「会社が信頼できる」50.0%、「手間がかからなそう」21.2%と続きます。

資産運用を始めたばかりの方は、手数料の安さなどのわかりやすい点や、会社の信頼性を優先していることが伺えます。

資産運用経験者が感じたホンネとは?

資産運用を始めてみてどのような感想を持ったかという質問に対して、「リスクが高い」「利益を出すまでに時間がかかる」と答えた人が最も多く、それぞれ26.9%、「社会や経済の知識がついた」という人が23.1%、「損をしてしまった」と答えた人が21.2%という結果になりました。

投資に対してネガティブに感じた意見が多かったのですが、初めての資産運用でリスクの高い株式を選んでいる人が多いことも要因として考えられます。

アンケートの「利益を出すまでに時間がかかる」という回答や、「損をしてしまった」という回答が象徴するように、投資は時間をかけて、短期的な金融商品の値動きに一喜一憂しないことが大切です。

それでは、投資の経験が少ない人が上手な資産運用をするためにはどのようなことに気を付ければよいのでしょうか?以下では、安定したリターンを得るための秘訣を解説します。

資産運用で安定したリターンを得る秘訣

資産運用で、リスクをおさえて安定したリターンを得る秘訣は3つあります。

1つめは投資先の分散です。投資可能な金額を全て1つの商品に費やすのではなく、複数の値動きの特徴が異なる資産や商品を併せ持つことでリスクを抑えることができます。

2つめは積立で投資を行うことです。一度に大きな金額を投資するのではなく、毎月1万円、2万円というように一定額を投資することで、値動きする金融商品の平均購入単価を抑えることができるという仕組みになっています。その結果、ある程度、値動きの幅が大きい商品でもリスクを抑えることができます。

最後に長期投資です。金融商品は短期間で見ると大きく上昇することもあれば、下落することもあります。短期間の値動きだけで売買をするのではなく、長期間保有することで短期間のプラスとマイナスがそれぞれ相殺され、リターンが安定する仕組みになっています。

投資経験が少ない方の資産運用は、①投資先を分散する、②積立で投資を行う、③長期的に投資する の3点を心がけましょう。

資産運用初心者におすすめの方法3選

ここからは、おすすめの投資方法を紹介し、それぞれの概要・メリットデメリットを解説します。

1. 投資信託

投資信託は、それ自体が複数の投資商品で構成されており、すでに商品の分散効果が働いている投資商品です。なおかつ、商品選定もプロが行っているため、株式投資のように、ある銘柄を単体で購入するよりもリスクを抑えた運用をすることができます。

ただし、元本割れリスクがないわけではありません。また、投資信託は、プロに商品選定や運用をお任せする商品なので、運用を任せる分の手数料がかかります。

投資信託のメリット
  • 投資先の分散効果が働く
  • 毎月一定額を買い付けることでリスクを低減できる
  • 株式のように単一の銘柄を購入するよりもリスクは少ない
投資信託のデメリット
  • 手数料がかかる
  • 元本割れリスクがある

2.つみたてNISA

つみたてNISAは、積立で投資信託を購入する場合に活用できる非課税制度です。

投資をして利益が出ると、本来は利益に対して20.315%の税金がかかります。しかし、つみたてNISAは年間40万円までの投資額なら、利益が出ても税金はかかりません。

また、つみたてNISAは選択できる金融商品に限りがありますが、その品揃えは、いずれも金融庁の定めた手数料などの基準を満たした、長期の積立・分散投資に適した投資信託で構成されています。短期間で大きなリターンを得ることは難しいですが、長期の資産形成に適した投資方法です。

つみたてNISAのメリット
  • 少額から投資可能で、投資額年間40万円までの利益に対しては非課税
  • 購入時手数料が無料
  • 信託報酬(運用管理手数料)が比較的低い
つみたてNISAのデメリット
  • 年間投資額に上限が設定されている
  • 元本割れのリスクがある

3.iDeCo

iDeCo(イデコ)は個人型確定拠出年金の愛称で、公的年金以外に自分で用意する個人型の年金です。iDeCoは大きな税制優遇がある制度で、掛金は全額所得控除の対象、つみたてNISAと同様に運用益は非課税、さらに受取時にも税制優遇を受けることができます。

iDeCoは税制面でのメリットはつみたてNISAよりも優れていますが、運用を開始すると60歳までは引き出しができないというデメリットがあります。そのぶん、老後資金として備える場合には特におすすめの方法です。

iDeCoのメリット
  • 掛金の拠出時、運用時、受取時の全ての場面で税制優遇がある
iDeCoのデメリット
  • 60歳まで引き出しができない
  • 元本割れのリスクがある

それぞれ特徴が異なる運用になるので、いつまでにいくら必要なのかなど、自身の目的に合わせて最適な投資手法を選んで投資を始めるとよいでしょう。

まとめ

資産運用を始めた人のアンケートを見ると、老後への備えをしたくて資産運用を開始する人が多いという結果になりました。ただ、資産運用で失敗している事例も数多くみられます。投資先の分散、積立投資、長期投資を組み合わせて、リスクを抑えた運用を心がけましょう。

また、投資を始める際は、最初から分散投資ができる投資信託や、非課税制度であるつみたてNISAやiDeCoの活用がおすすめです。自身の目的にあわせて投資の方法を選ぶのがベストですが、なかなか難しくて判断ができない…という場合は、お近くの金融機関に相談してみてはいかがでしょうか。

北陸銀行では、投資経験がまだ少ない方でも安心して資産運用ができるよう、投資の始め方や運用方法など様々なご相談にも対応しております。これから投資を始めてみたい!と思った方は、ぜひお近くの店舗にご相談ください。

店舗検索はこちら

北陸銀行の資産運用商品
ラインナップはこちら

関連リンク