資産運用
2021年00月00日
超低金利時代が長く続く今、普通預金や定期預金に代わる資産運用のニーズが高まっています。
なかでも投資信託は初心者の方からも人気を集めています。
株式投資では「1つの商品を購入する」=「1つの銘柄を購入する」となりますが、投資信託は1つの商品の中に複数の銘柄が組み合わさっているので、1つの商品を購入するだけで様々な資産に分散投資ができ、リスクを抑えられるのが魅力です。
しかし、初心者に人気といっても、仕組みを全く理解しないまま大切な資産で投資信託を始めるわけにはいきません。まずは基本的な知識を学んでから投資を検討しましょう。
この記事では、投資信託とは何かといった基本的な知識やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
投資信託とは、たくさんのお客さま(=投資家)から集めたお金をまとめ、それを資金として、運用の専門家が投資・運用を行い、得た成果を投資家に分配する金融商品のことです。
運用の専門家は、集めた資金を国内外問わず、債券や株式、不動産などに分散させて運用します。
投資家は、運用を委託する専門家と、投資する額をそれぞれ選べますが、運用そのものは専門家にお任せするので専門的な投資の知識がなくても資産運用することが可能です。
集めた資金をどこにどう投資するかは投資家が購入する投資信託によって異なりますので、投資リスクを減らすためには商品選びを慎重に行う必要があります。
投資信託では、まず投資家たちから元手となる資金を集めますが、その役割を担っているのが銀行や証券会社などに代表される販売会社です。
販売会社は投資家向けに投資信託を販売し、投資家は「申込金」という形で販売会社に資金を預けます。
投資家から集めた資金は、販売会社から資産管理を担う信託銀行に渡り、管理・保管されます。
運用会社は集められた資金をどこにどのくらい投資するのかを信託銀行に指示し、指示を受けた信託銀行が株式や債券の売買を行います。
お金を保管・管理しているのは信託銀行ですが、その資金の運用権限はあくまで運用会社にあり、信託銀行は運用会社の指示なしに、勝手に株式や債券を売買することはできません。
運用成果が出た場合は、信託銀行から販売会社に分配金・償還金が渡され、そこから各投資家たちに収益が配られる仕組みになっています。
投資信託の要は資金の投資・運用を担う運用会社ですが、投資家と運用会社との橋渡しを行う販売会社や、大切な資金の管理を請け負う信託銀行が、それぞれの役割を果たすことで、投資家は安心・安全に投資することが可能となっています。
以上が一般的な投資信託の仕組みです。
投資信託には、メリットもデメリットもあります。そのため、投資初心者の方は特に、メリットとデメリットの両方をしっかりチェックしましょう。
まずは投資信託を始めるメリットを5つご紹介します。
株式投資の場合、どの銘柄にどのくらいの金額を投資するのか、すべて自分で判断しなければなりません。
投資の知識や手法は奥深く、まったくの初心者が一から学習・習得するにはかなりの時間と手間がかかります。
その点、投資信託は運用会社が、どの銘柄にどのくらいの金額を投資するのか選んでくれるので、投資家個人が難しい知識や手法を覚える必要はありません。
豊富な知識と経験を持つ運用会社は、個人投資家が買えない株式や、手を出しにくい債券にも投資できるので、資産運用の幅が広がります。
株式は最低売買単位が100株と大きいため、有名な銘柄に投資しようと思うと、まとまった資金が必要になります。
そのため、まとまった資金のない個人投資家は少数の銘柄しか購入することができず、分散投資することが難しいでしょう。少数の銘柄に投資し、運用がうまくいかなかった場合、大きく損をしてしまう可能性もあります。
一方投資信託は、複数の投資家から集めた資金を元手に資産運用できるため、国内外の株式や債券、不動産などに分散投資することができます。
複数の銘柄に分散投資しておけば、1つの銘柄の運用で損失を出してしまっても、他の銘柄の利益でカバーすることも可能であるため、リスクを分散することができます。
一般的に株式を売買するには、ある程度まとまった資金が必要になりますが、投資信託は複数の投資家から資金を集めるため、1人あたりの投資額は少額で済みます。なので、初心者の方にとっても安心です。
具体的な額は投資信託によって異なりますが、多くの場合は5,000円程度から投資できるため、家計に負担をかけずに資産運用することが可能です。
投資信託は、監査法人などの行政から監督・審査を受けているので、投資の透明性が高いと言われています。
また、市場が空いている間は絶えず値動きする株価や外国為替とは違い、投資信託は1日に1回だけの公表であるため、ずっと値動きを見ている必要がなく、お仕事で日中はチェックできない方にとっては安心です。
投資信託は商品によって投資の対象や運用方針などがそれぞれ異なります。
投資家は豊富な商品の中から、自分の方針やニーズに合ったものを選べるため、納得のいく資産運用を行えます。
投資信託は運用成果が出れば分配金や償還金を受け取ることができますが、逆に運用がうまくいかなければ、元本を下回ってしまうこともあります。
預貯金などとは異なり、投資信託は元本が保証されていないので、場合によっては損をする可能性があります。
ただし、長い目で見て投資をすることで、収益を安定化させたり、配当を受け取る回数が増えたりすることが期待できます。また、一度に全額を投資するのではなく、毎月一定額を積み立てて投資することで購入単価を平準化することができ、時間分散によるリスク軽減効果も期待できます。よって、長く運用を続けることが投資を成功させるポイントといえるでしょう。
また、投資信託で運用を行うには、購入時に必要な販売手数料や、運用時にかかる信託報酬などの手数料がかかるため注意が必要です。
投資信託は他の金融商品に比べて少額から投資できるうえ、分散投資でリスクを抑えられるなど、さまざまなメリットがあります。
一方で、元本の保証がなく、成果が上がらなければ損をしてしまう可能性もありますので、軽い気持ちで投資するのは危険です。
特に初めて投資する方は、資産運用のプロに相談し、わからないことや不安なことについて相談に乗ってもらいましょう。
投資信託の相談に乗ってくれるところはいろいろありますが、投資信託だけでなくお金のことについて全てサポートしてくれる銀行が、あなたにとって一番身近な存在と言えないでしょうか。
北陸銀行では、投資初心者でも気軽に始められる商品も数多くご用意しています。
また、初めての方向けのキャンペーンや商品も充実しておりますので、投資信託による資産運用に興味・関心がある方はぜひ北陸銀行にご相談ください。
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