北陸銀行

資産運用

2021年00月00日

あなたの家計は大丈夫?夫婦のお金の管理方法をアンケートで調査!

夫婦で家計をどのように管理するかは家庭ごとに異なります。管理方法によってメリットやデメリットがあるため、自分たちの管理方法を一度見直してみるのも良いのではないでしょうか。
この記事では北陸銀行が富山県、石川県、福井県、さらに東京都、大阪府在住の夫婦を対象に実施したアンケートをもとに、夫婦のお金の管理方法や管理するコツなどを解説します。

北陸3県と首都圏でこんな違いが?!夫婦のお金の管理方法

夫婦のお金の管理はどのようにしているのでしょうか。ここでは、共働きの場合、専業主婦(夫)の場合という2つのパターンで管理方法を紹介します。

お金の管理方法を確認する前に、共働き家庭の割合を確認してみましょう。アンケートの結果、各県の共働き家庭と夫婦どちらかが専業主婦(夫)の家庭の割合は、次のとおりでした。

夫婦の働き方 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
共働き 80.0% 76.6% 79.6% 75.0% 68.9%
夫婦どちらかが専業主婦(夫) 20.0% 23.4% 20.4% 25.0% 31.1%
夫婦の働き方 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
共働き 80.0% 76.6% 79.6% 75.0% 68.9%
夫婦どちらかが専業主婦(夫) 20.0% 23.4% 20.4% 25.0% 31.1%

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

いずれの都府県も共働き夫婦が半数以上で、大阪府を除く4都県は70%以上の夫婦が共働きという結果でした。なかでも富山県は80%、福井県も79.6%とほとんどの夫婦が共働きという状況です。富山県、福井県と同じ北陸地方である石川県も東京都より共働き夫婦が多く、アンケート結果によると、「共働き」であるという回答の上位を北陸3県が占めています。

共働き夫婦の場合

共働きの割合が多い北陸3県ですが、共働き夫婦のお金の管理方法は次のとおり、地域で割合が異なります。

管理方法 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
妻が管理、夫は小遣い制 36.2% 31.9% 45.3% 28.4% 43.8%
夫が管理、妻は小遣い制 8.8% 22.2% 3.5% 18.5% 12.3%
費目別に家計を分担し、財布は分ける 40.0% 26.4% 30.2% 37.0% 26.0%
それぞれ定額を共同口座に入れる 7.5% 6.9% 7.0% 8.6% 4.1%
財布をひとつにする 3.8% 5.6% 4.7% 3.7% 4.1%
どちらか一方の給料のみで生活、もう一人の給料で貯蓄 3.8% 5.6% 9.3% 3.7% 4.1%
その他 0.0% 1.4% 0.0% 0.0% 5.5%
管理方法 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
妻が管理、夫は小遣い制 36.2% 31.9% 45.3% 28.4% 43.8%
夫が管理、妻は小遣い制 8.8% 22.2% 3.5% 18.5% 12.3%
費目別に家計を分担し、財布は分ける 40.0% 26.4% 30.2% 37.0% 26.0%
それぞれ定額を共同口座に入れる 7.5% 6.9% 7.0% 8.6% 4.1%
財布をひとつにする 3.8% 5.6% 4.7% 3.7% 4.1%
どちらか一方の給料のみで生活、もう一人の給料で貯蓄 3.8% 5.6% 9.3% 3.7% 4.1%
その他 0.0% 1.4% 0.0% 0.0% 5.5%

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

富山県は「費目別に家計を分担して財布を分けている」夫婦が最多でした。富山県は共働き夫婦が80%だったため、夫婦それぞれに収入がある家庭が多い状況と考えられます。そのため、それぞれの財布を分けて費用別に家計を負担している夫婦が多い傾向にあります。

しかし、共働きが多くても財布を分けている夫婦が最多ではないケースもあります。石川県、福井県は共働きが多い結果でしたが、財布を分けていないという夫婦が多くいます。たとえば石川県は共働き夫婦の割合が76.6%でしたが、「妻が管理、夫は小遣い制」が31.9%で最多でした。さらに「夫が管理、妻は小遣い制」という家庭が22.2%と、アンケート対象の都府県で最多でした。

また、福井県は共働き夫婦の割合が富山県に迫る79.6%だったのに対して、約半数の家庭が「妻が管理、夫は小遣い制」を採用しています。

では北陸3県を東京都、大阪府と比較してみましょう。石川県は東京都、大阪府と同じく「妻が管理、夫は小遣い制」「夫が管理、妻は小遣い制」「費目別に家計を分担し、財布は分ける」という家庭が一定数いました。一方、富山県、福井県は「妻が管理、夫は小遣い制」「費目別に家計を分担し、財布は分ける」に二極化しています。

このように同じ北陸地方であっても県によってお金の管理方法に差があることが分かりました。

専業主婦(夫)の場合

共働きの夫婦に対して、夫婦のいずれかが専業主婦(夫)の場合、お金の管理方法は次のとおりの割合です。

回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
妻が管理、夫は小遣い制 40.0% 50.0% 45.5% 55.6% 54.5%
夫が管理、妻は小遣い制 45.0% 36.4% 40.9% 29.6% 42.4%
その他 15.0% 13.6% 13.6% 14.8% 3.0%
回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
妻が管理、夫は小遣い制 40.0% 50.0% 45.5% 55.6% 54.5%
夫が管理、妻は小遣い制 45.0% 36.4% 40.9% 29.6% 42.4%
その他 15.0% 13.6% 13.6% 14.8% 3.0%

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

夫婦いずれかが専業主婦(夫)の場合、共働き夫婦のように県ごとに極端な差は現れていません。しかし、共働き夫婦の結果と同様、富山県、福井県が似たようなアンケート結果になっています。また、石川県は「妻が管理、夫は小遣い制」という夫婦が半数を占めていて、東京都、大阪府と似たような結果になりました。

それでは、管理方法ごとのメリット、デメリットを確認してみましょう。

お金の管理方法別にメリット・デメリットを解説!

ここでは以下の5つのお金の管理方法のメリット、デメリットを解説します。

①妻(夫)が管理、夫(妻)は小遣い制

②費目別に家計を分担し、財布は分ける

③それぞれ定額を共同口座に入れる

④財布をひとつにする

⑤どちらか一方の給料のみで生活、もう一人の給料で貯蓄

①妻(夫)が管理、夫(妻)は小遣い制

妻(夫)がお金を管理して、夫(妻)は小遣い制の場合、誰がお金を管理するのか明確なので貯金がしやすいというメリットがあります。デメリットは、小遣いの額によっては不満が発生する可能性がある点でしょう。

どちらか一人がお金の管理をしていると収支が不透明になり、相手に不信感を与えてしまう可能性があります。そのため、収支の状況をこまめに共有しておくと良いでしょう。

②費目別に家計を分担し、財布は分ける

費目別に家計を分担するとは、財布は分けたままで、光熱費・食費など費目別に収支を管理する方法です。たとえば、収入が多いほうが金額の大きい費目を担当する、家事を担当するほうが食費や日用品費を担当するといったように簡単に分担できるのが特徴です。

財布を分けて費目別に家計を分担することで、さまざまな費目の支払いが楽になることがメリットです。しかし、財布が別々のため、互いにどれくらいの支出があるのか、貯蓄ができているのかが不明瞭になりがちになる点には注意が必要でしょう。

③それぞれ定額を共同口座に入れる

家計の管理に必要な金額をそれぞれの給与から出し合って、共同の口座にまとめる方法です。メリットは、共同口座のため家計の支出がわかりやすく、公平性が保たれることです。

しかし、夫婦共同の口座名義は作れない、名義人が亡くなってしまうと引き出しづらくなってしまうというデメリットもあります。

④財布をひとつにする

夫婦で財布を分けずにひとつにして、お金を管理するという方法もあります。メリットは、夫婦の財布をひとつにすることで、収支を明確に把握可能になることです。

デメリットは、夫婦2人分の収入が口座にまとまっているため、使いすぎてしまう心配がある点でしょう。

⑤どちらか一方の給料のみで生活、もう一人の給料で貯蓄

夫婦どちらかの給料のみで生活して、もう一人の給料で貯蓄すれば、管理がシンプルになるうえに、スピーディな貯蓄につながるメリットがあります。

一方で、生活費を担当している方の収入が育休や産休、病気やケガなどで無くなった際、生活が厳しくなってしまう点がデメリットでしょう。

そのため、万が一、どちらかの収入だけで生活しなければならなくなった際の対策を事前に話し合っておくことが大切です。

夫婦でお金を管理するコツは「曖昧にしない」こと

夫婦でお金を管理するコツは次のとおり2つあります。

●事前に話し合う

●トラブルを避けるために日頃から意識をする

コツを意識せずにお金を管理していると夫婦で揉めてしまうかもしれません。

次のアンケートではお金について夫婦で揉めたことがあるかを質問しています。結果は次のとおり、どの地域でも4割近くの夫婦がお金のことで揉めたことがあると回答しています。このことから、いずれのエリアでも、お金の管理について揉めたことがある夫婦が一定数いることがわかります。

  • 富山県:34.0%
  • 石川県:38.3%
  • 福井県:40.7%
  • 東京都:38.9%
  • 大阪府:42.5%

トラブルの原因の内訳は次のとおりです。

回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
お小遣いが少ない 35.3% 36.1% 38.6% 47.6% 40.0%
クレジットカードを持たせてくれない 5.9% 13.9% 20.5% 35.7% 24.4%
そもそも夫婦のどちらが管理をするか 32.4% 33.3% 18.2% 26.2% 26.7%
お互いの収入を把握するか 41.2% 22.2% 27.3% 31.0% 37.8%
その他 20.6% 11.1% 18.2% 2.4% 13.3%
回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
お小遣いが少ない 35.3% 36.1% 38.6% 47.6% 40.0%
クレジットカードを持たせてくれない 5.9% 13.9% 20.5% 35.7% 24.4%
そもそも夫婦のどちらが管理をするか 32.4% 33.3% 18.2% 26.2% 26.7%
お互いの収入を把握するか 41.2% 22.2% 27.3% 31.0% 37.8%
その他 20.6% 11.1% 18.2% 2.4% 13.3%

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

どのエリアでも「お小遣いが少ない」がトラブルの原因として最多です。また、富山県、石川県では夫婦のどちらが管理するのかでもめているケースも多くあります。このような夫婦間でのお金のトラブルを避けるためには、お金の管理を曖昧にしないことが大切です。

事前に話し合うこと

結婚前に2人でお金の管理について話し合ったことがあるかという質問に対して、各県の回答結果は「はい」「いいえ」が約半数ずつでした。お金の管理で揉めないためには次のような点を結婚前に話し合っておくのが良いでしょう。

  • お金の使い方
  • 収入・支出の把握
  • ライフプラン
  • 目標の貯蓄額
  • 資産運用の検討

目標の貯蓄額については、無理のない貯蓄額を設定することがポイントです。無理に貯蓄をしようとすると、途中で貯蓄に失敗してしまうかもしれません。

また、定期的に振り返り、目標の貯蓄額から現在の貯蓄額を逆算して状況を確認しておきましょう。定期的に振り返って支出を意識することで、無駄遣いを減らすことが出来ます。

トラブルにならないために日頃から意識すること

夫婦で事前にお金の管理について話し合っていても、トラブルが発生する可能性があります。

トラブルを避けるためにも次のような点を意識しておくと良いでしょう。

  • お金の管理について情報共有をする
  • 互いのお金の使い方に干渉しすぎない
  • 緊急時の備えを用意しておく

お金の管理でトラブルを起こさないために、お金の出入りについての情報は、明確かつこまめに共有しておきます。もしも病気やケガなどが原因で収入が減ってしまった際の備えを用意しておくことも大切です。

また、ライフスタイルの変化に応じてお金の管理方法について見直しましょう。アンケートによれば、結婚後にお金の管理方法を見直したという回答のうち、次のとおり「子どもができたタイミングで見直した」という夫婦の割合が各県で多くみられました。

回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
子どもができたタイミング 50.0% 60.8% 66.1% 60.0% 67.9%
住宅の購入を検討した時 52.8% 33.3% 23.2% 41.8% 35.8%
子どもが社会人になったとき 0.0% 3.9% 3.6% 12.7% 3.8%
その他 13.9% 15.7% 17.9% 14.5% 18.9%
回答 富山県 石川県 福井県 東京都 大阪府
子どもができたタイミング 50.0% 60.8% 66.1% 60.0% 67.9%
住宅の購入を検討した時 52.8% 33.3% 23.2% 41.8% 35.8%
子どもが社会人になったとき 0.0% 3.9% 3.6% 12.7% 3.8%
その他 13.9% 15.7% 17.9% 14.5% 18.9%

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

富山県だけはわずかですが、「住宅の購入を検討した時にお金の管理方法を見直した」という夫婦が、子どもができたタイミングを上回り最多になっています。富山県は持ち家率が高い県として知られていることもあり、住宅の購入を検討した時にお金の管理方法を見直すという夫婦が多くいるようです。

一方、同じ北陸の石川県、福井県は「住宅の購入を検討した時にお金の管理方法を見直した」という夫婦の割合は低く、福井県は最少の23.2%でした。その分、石川県、福井県ともに「子どもができたタイミングで見直した」という夫婦が多くなっています。

北陸銀行がサポートできること~将来の資金のために〜

アンケートの結果によれば、「将来のために夫婦2人ともお金の備えをしている」と回答した割合は、各県で半数以上でした。

貯蓄方法には、預金や投資信託、iDeCoなどさまざまありますが、アンケート結果によると、預金が最多でした。

出所:北陸銀行が2023年8月に実施したアンケート結果をもとに作成

しかし、預金は低金利なため効率的な貯蓄が期待できません。預金だけでなく、投資信託やiDeCoなども検討してみましょう。特に富山県、石川県、福井県の北陸三県では投資信託(積立投資含む)が預金に次ぐ多さです。

投資信託とは、投資家たちから資金を集め、資産運用のプロがお客さまの代わりに投資・運用を行う投資方法のことです。1,000円程度の少額から投資できるうえ、株式で投資をする場合に比べてリスクを軽減することもできます。

そんな投資信託を購入する際は、NISA制度の活用がおすすめです。通常であれば株式や投資信託などの金融商品を購入した場合、売却して得た利益などには税金がかかります。しかし、NISA制度を活用した場合、毎年一定額の範囲内で利益が非課税になります。

2024年からは新NISA制度がスタートして、非課税保有限度額が拡大されるため、税金の負担をより抑えることもできます。

投資信託の購入を検討している方や新NISA制度を活用したいという方はぜひ北陸銀行にご相談ください。

また、新NISA制度について詳しく知りたいという方に向けて次のようなコンテンツをご用意していますので、ぜひご覧ください。

新NISA制度

また、北陸銀行は投資信託だけでなく、原則60歳から受け取れる私的年金制度であるiDeCo(個人型確定拠出年金)も取り扱っています。iDeCoは老後の資金を計画的に準備できるうえに、掛金が全額所得控除かつ運用で得た利益も非課税で再投資可能という税制メリットも得られます。さらに、受取時も一定の税制優遇措置があります。

1分でできる北陸銀行のライフシミュレーションでは、いくつかの質問に答えるだけで家計の見直しが簡単にできます。家計の見直しを検討している方は、まずはライフシミュレーションで現状を知ることから始めてみましょう。

投資信託の購入やNISA、iDeCoといった制度を活用して将来の資金を準備したいという方は、ぜひ北陸銀行にご相談ください。

まとめ

結婚後に夫婦でお金を管理する方法は妻(夫)が管理、夫(妻)は小遣い制、費目別に家計を分担して財布は分けるなどさまざまです。それぞれの管理方法には、メリットとデメリットがあります。

たとえば、費目別に家計を分担して財布は分けている場合、それぞれの費目の支払いが楽になる一方で、支出と貯蓄額がわかりづらいというデメリットがあります。

夫婦でのお金の管理は、トラブルにつながる可能性があります。そのため、管理方法などを曖昧にせず、お金の使い方や目標の貯蓄額、資産運用の検討などを話し合うようにしましょう。

北陸3県では、預金に次いで将来にむけて投資信託でお金の備えをしている家庭が多く占めていました。

北陸銀行では、投資信託含めて、将来のお金のことについて考える方々のサポートを行っています。現在や将来のお金のことについて、何かお困りのことがある方は土日・祝日もご相談可能なほくぎんプラザでぜひご相談ください。

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